過去に放映されたテレビ番組『太陽にほえろ』のパロディーは今でも人気がありますが、刑事モノで共通の事件に関する情報収集は、聞き込みがほとんどで、『足で情報を探す』というニュアンスが強く感じられます。
お客様からの依頼や来店を待って商売する店舗販売に対して販売員自らがお客様のところへ足を運んで販売する訪問販売は、攻めに徹した商売だという感じがします。
全くの無店舗販売よりも店舗を構えている方がお客様の信用度も上がるというのも事実です。
電力会社の工事部門の工事量が減り打開策を打出す必要がありました。
そのために行なったことは、『足で稼ぐ』ということでした。
「何かお困りのことはありませんか。」
と言いながら電気工事会社が、お宅を一軒一軒回るのです。
この営業方法は非常に功を奏しました。
今まで見えなかったお客様のニーズ(必要)を顕在化して、結果的に売上を大幅に伸ばすことができたのです。
当然のことながらテレビ、ラジオ、新聞などのマスメディアを使っての広告・宣伝も有効でした。
しかし、もっとも効果的だったのが、実際に足を使ってお客様のもとに訪問したことだったのです。
訪問販売といえば『富山の薬売り』を考えます。
重い薬箱を背負って個人宅を訪問しては置き薬を確認する。
子供がいれば風船でいろんなものを作って喜ばす、現代のバルーン・アーティストでありました。
家族の歓心を得て、個人情報を聞き出し台帳につける。
台帳には家族の健康状態はもとより多くの情報が記されたと聞いています。
彼らこそ『足で稼ぐ』を実践していたのです。
現代でも『置き薬』という形態の商売は何社かあるのですが、個人情報まで入手する企業はないように感じます。
これは、個人情報保護法にも関連するからかもしれません。
しかし、足を使って歩くからこそ『生の情報』を収集できるのです。
便利になった昨今であっても、『足で稼ぐ』ことの大切さを忘れてはいけないと感じます。
足を運んだついでに注文を受けることは多々あります。
ついでに見せかけて注文をせざるおえない状況を作ることも大切な営業方法であり、信頼関係を築き、新規の顧客を紹介してもらうもっとも効果的な方法であると考えます。
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